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ウスサザナミサンゴの再生

崩壊したウスサザナミサンゴ群落

書こうか書くまいか非常に迷ったのだが、一応自然の記録としてしっかり残しておきたいので書いておこうと思う。

昨日の夕方、GW中に動かしてしまった定置ブイの土台(400kgのコンクリートの塊)を元の位置に戻したいという船長の意向でこれを手伝ったのだが、この船の責任インストラクターでもある僕の指示不足&管理不十分が原因で、船長に土台を引きずったままポイント内を暴走させてしまい、挙句の果てに一湊タンク下にある貴重なウスサザナミサンゴ群落の中心部を広範囲に崩壊させてしまった。

スグに様子を見に潜ってみたのだがその規模は想像以上に大きく、今日はゲストに断ってこれを撮影&記録させてもらった。


【最上部付近】

ussango3.jpgussango8.jpgussango6.jpg


【全体】

ussango4.jpg


【壊れたサンゴ】

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関係同業者の方々には本当に申し訳ない思いでいっぱいだ。。。
今後は船長への明確な指示と徹底した管理を心がけ、そして何よりも水中環境に関する啓蒙を繰り返し説いていかなければならないと思った。

ウスサザナミサンゴ群落の早期再生

今日はスタッフと壊れたウスサザナミサンゴの破片のうち、生きた群体の上に乗ってしまっているサンゴ片を取り除きに行った。

この壊れた群落を少しでも早く再生させるために、いろいろ調べたり、考えてみたりしたのだが、素人仕事で部分部分を修復するよりも、生きているサンゴをこれ以上悪化しないように群落全体を保護する事の方が先決だと思ったのだ。

何の知識も経験も無い僕ら素人が、良かれと思ってやった事が実は余計なお世話だったという事がないように細心の注意を払う必要がある。。。

サンゴの上に覆いかぶさっているガレを排除するぐらいなら特に何の問題もないだろう。。。むしろ良いことだ!当たり前のようにそう思っていたのだが、この作業さえも怪しい気がしてきた。。。(-_-;)

というのは、このウスサザナミサンゴは予想以上に複雑な作りをしていたので、健康な群体をよ~く観察してみると、どうも過去に折れてそのまま群体内に落ちた破片がそのまま同化し固着している箇所が沢山あるのだ。
なので群体内は複雑に、そして不自然に入り組んでいるのだった。

ウスサザナミサンゴは簡単に枝が折れてしまうサンゴで、ちょっとした時化や衝撃で折れ、その破片はそのまま下に落ち同化する。
これが自然状態でのひとつのサイクルになっていて、これが彼らの当たり前の生活史のような気もする。。。

さすがに今回の大規模破壊で散ったサンゴ片はまだ同化していないが、一部ですでにその兆候はあった。

大きな群体ごとひっくり返っているものは表に返す事は有効かもしれないが、これも大きな時化が一発くれば意味はなくなる。
こうした箇所は固定が必要、かつ有効かもしれないが、元々あった場所がすでに分からなくなっている状態で、僕ら何の知識も調査もしていない素人がやって、群体全体を余計に悪化させてしまったりしないだろうか。。。?メチャ不安だ。
いずれにしても勉強不足、観察不足の状態で大きな再生アクションを起こすのはちょっとヤバイ気がする。

2人でこの作業を2時間ぐらいやっていて、あらためて全体を俯瞰してみたのだが、一見何の変化もないのが悲しい。。。(笑)
今回の破壊が予想以上に大きい事をひしひしと感じたのだった。

健康なウスサザナミサンゴを観る

今日は最初、破壊されたウスサザナミサンゴを見に行った。
昨日、生きたサンゴの上に乗っかっているサンゴ片を取り除いていて、この種類のサンゴは折れてもスグに周りの仲間に同化され、吸収されてしまう事に気づき、今日はそれをさらに確認すべく、健康なウスサザナミサンゴ群体をよ~く観察してみた。

usuu.jpgやはり予想通り同化は普通にあるようで、1つの群体に必ず10ヶ所以上のサンゴ破片の同化が見られた。
つまり、これはウスサザナミサンゴにとってごくごく普通のことらしい。。。
これだけ折れやすいサンゴなのだから、やはりそれなりの自己防衛策はあったのだ。
それにしても見事なシステムだ。。。ちょっと感心してしまった。

という事は昨日良かれと思ってやった生きたサンゴ上のサンゴ破片を取り除く作業は、あまり意味がなかったかもしれない。。。というよりはむしろ取り除かない方がよかったのかも。。。(-o-;

写真は折れて逆さの状態で倒れたサンゴ枝がそのまま周囲に同化されている状態。
この破片は引っ張っても、まったく外れる気配はなく、すでに硬く固着していた。

usuu2.jpg早期再生や修復、保護を考える前に、ちょっとウスサザナミサンゴそのものについて詳しく知りたくなり、しばらく、やつらの生活史や生態、再生の仕組みを観察しようと思った。
こんな事でもない限り、丁寧に観察することもないだろうから、よい機会かもしれない。

まずは最初に確認しておきたい事があった。
ウスサザナミサンゴと勝手に呼んでいるが、どうもコブシメが産卵しているウスサザナミサンゴとはつくりが微妙に違う感じがしたので、まずは種類を特定したかった。

図鑑を見るとウスサザナミサンゴは葉状部の縁辺に走る峰の部分よりも谷の部分の方が広く、近似のサザナミサンゴは谷の部分が狭く峰は密に並んでいるとの事。
この群体は-5Mの上部から-12Mの下部まですべて写真のようなサンゴで、谷の部分の方が広い事からウスサザナミサンゴかな。。。?と思ったが、峰の1本1本にイボイボが沢山あるのがちょっと図鑑と違う。。。
サザナミサンゴの仲間には未記載種もいくつかあるようなので、まったく別の種類の可能性もあるかもしれない。
いずれにしても屋久島でコブシメが産卵しているサザナミサンゴの仲間とは同種のようだ。

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